醜い女

2004年2月29日 scribbled
遠慮とか少し譲歩した言葉を知らない。
それとも、貧弱からの虚勢なのか。
いずれにしても、感覚の結果として診れば
「大味なバカ女」と思えてしまう。
いや、即感。

文字であるがゆえに、真実とも事実とも
取らないのが「正解」であろうが、やはり、
突き詰めれば「そう」なのだろう。

対面ではなくお互いに見ず知らずのままで
遂行出来る条件下にあるからだろうが、
俺の耳の右上付近は反応するのだ。

堀何とか・・・という高名な小説家の本で
「・・・101章」(ネットでは検索出来ないよ)
のタイトルの短編随筆集を二十歳の時に購入して
「女性」を研究(笑うよ)した幼い記憶がある。
カバ−を取ると朱色で布地の大したあつらえの本。
当時(付き合っていた?!)30才の彼女に持ち
去られたのだが。

最近、この本が欲しくて欲しくて仕方がないのだ。

今更にではなく、今の年齢で「どうか」を確認したいのだ。

女について「101」もの章があったんだ。

室生犀星も登場し、彼の本もリレ−で読んだものだった。
「女人」のフレ−ズに今でもシビレル。
二の腕ひとつにあれだけの「言葉文字」がつづれるというのは、
まったく自分では100年も間に合わない感覚を備えているのだろう。
詳しいこの関係の人であれば「当たり前」だろうが。

美しい女とは何?

愛しい女とは何?

可愛い女とは何?

俺は俺を知らない俺は、未だにこの問題を考えている。

でも、醜い女は学ばずしてわかっていたように思う。

醜い女とは、憎らしい女とは、生意気な女とは、
考える一瞬もなく、答えを出してくれるのだ。

この逆の世界も当然、女たちの世界には存在しており、
それすらも知らないままの俺ではある。

とりわけ、俺は開放されている今に、感謝申し上げるべき時間と、
周りに発言を踏みとどまらせる時間へと歩いている。

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