ゼンマイの切れない僕
2006年6月11日 scribbled
遠い出来事も、身近な出来事も、みんな僕のまわりを立ち去らずにいる。でも、遠くの人も隣人たちもみんなどこかしらよそよそしいんだ。たくさんの人の中で暮らすことは、ちょっとだけ、気を失いかける少し前の時間の連続。一瞬一瞬の超速の思い過ごしかも知れない。どこから来てどこへ行くのか。そして、今夜も風は応えてはくれない。見ているだけが、精一杯な僕なのかも知れないとさえ思う。ゼンマイの切れない僕は後ろを振り向かず見るだろう。繰り返す眠れない夜を、気が済むまで過ごすがいい。知らぬ顔のすがすがしい朝は、そ
れでも訪れるのだ。
れでも訪れるのだ。
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