パ−プル・ドリ−ム
面談した方が言う。
「まったく、あいつには取り付く暇もないんですよ。自分だけ言いたい事をまくし立ててばかりで、こちらの要求や希望なんて、まったく聞く耳持たずなんです」

俺はここでは、こう言っておいた。
「協議ですから、お互いに話し合うってことですが、聞き終えたなら話す、話し終えたなら聞く、という気持ちが大事です。難航するようでしたら、やはり、一度、調停がよいかも知れませんね」

何だかやっぱり、この手のことは疲れる。オセロのごとく白黒をつける気持ちでいること自体、既に儚いように思えて仕方がなくなる。落ち着くところはどちら様も金銭問題だし、疲労の感覚に落ちる時間までのことだ。

これから、寝るかという今のこの時に、明るい頃の出来事を振り返る俺。寝てしまうに惜しい女人の待つ部屋でもあれば、香しき肌と絹のような黒髪が待っていれば、こんな静かな夜も素敵なんだろうけど・・・ぼや鬼に噛まれたようだ。それにだ、 【暇】 じゃなくて 【島】 でしょ。。。

パ−プル・ドリ−ム、彼女が寝室のドアで待っている。
さ、寝るとするか。外はまだ暗いけど。

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