祈り

2008年7月12日 prose
 祈り
 思い出はこの手の中からすり抜けて
 あなたでさえ呼び戻す事は出来ない

 綴られた詩画集の中には輝く季節と
 まっしろな扉を開くあなたの背中が

 もう、いいんですよね、と言いながら
 もう、ここまでですね、あきらめては
 放れかけるあなたに 祈りは通じない

 俺の小さな愛の形は 高い世界へゆく
 あなたの誓いと連れ立って昇ってゆく

 何すら出来ない無力という 残酷には
 我々の与えらたことの前に 仕打ちの
 微笑みを続けて 責めることなく語る

 水色の世界を知りなさい 感じなさい

 と

 ただ、

 あなたも高い 高い世界へ 向かう

http://jp.youtube.com/watch?v=alzY4pMVK5Q&;
 ほんとうにありがとう。 詠訣にY・Sさん
 君の愛した
 君が好きな
 君の世界へ

 少しでも近寄りたい 夏と秋

 ド−ムでの僕の歌を遠くから

 いつも横を向いて褒めていた

 君

 古のまちへ 出掛けてみたい

 古のまちで
 
 わたしは 待っていると

 最後の置手紙

 今は、わかるから 
 もう、憾まない

 ありがとう

 そう 君さ、Y・Sさん

 俺も北へ きっと行くよ


http://jp.youtube.com/watch?v=JEqfaucyKTs&;


http://jp.youtube.com/watch?v=LEfZD8iGfR0

http://jp.youtube.com/watch?v=3ayb2UW8uTY
 望月の夜に騒いでいたボク
 取り留めのない ことなんですよ
 と
 君が言って 去っていったあの日

 新月を見つめている望月の横顔に
 たたきつけた言葉の いたずらは
 忘れる事のない 冬の透明な風だ

 いっだって、意味のある話なんて
 あるはずはなかった テ−プの中

 誰と君が過していようとぼくには
 関係ないことなんだよ と言って
 戻れるはずのない冬の木枯らしさ

 暗い部屋で嗅いだ 君のにおいは
 ね
 終りのない うたがつづいている

http://jp.youtube.com/watch?v=-RIwH_69cxo
 机の中の時めき
 小さな君の手にひかれて
 歩きつづけた 白い海岸

 どこまで行くの?と聞いた僕
 君は振り返ると ほほえんで
 僕の頬に口づけた

 とりとめのない 夏の日の事

http://jp.youtube.com/watch?v=Uz4h_CEpGyU&;
 お願いだから、次のうたを、と、言う君が居たりして
 終りない歌をフォ−ユ−
 終りない俺をフォ−ユ−
 
 マシンな俺を ゆるして

 だって、君を、狂わせる

 だって

 ね

 http://jp.youtube.com/watch?v=ekts9YiOnbA&;
 手首の匂いからはじめた
 焼け付いたアスファルトに昇る陽炎
 生身の眼で確かめられる ゆらめき

 あなたには 匂いの形と色が見える
 刻まれてもいない その後の皺さえ
 何処から訪れ何を連れ行くかさえも
 見えるというのではなく感じている

 Tell the truth and shame the Devil

 そして無毛の赤い大地に報復される
 真昼に青い逃亡
 意志 出来ない世界にたわむれ
 時に苦しみ悩み逃亡も儘ならず
 寝ては覚め 覚めては眠る者に
 その境に糸を何本か並べる者は
 同じ顔であっても鏡像の自分だ

 We are such stuff as dreams are made on,
    and our little life is rounded with a sleep

 そうしている事にさえ疑いを 放ち
 疑いは 更に強い疑いを抉り出す

 そ う、眠らなければいけませんよと
 起き上がって告げなければいけない
 この期に及んで
 一歩踏み出しては 止まり
 振り返り様に  目を落とし
 天井を見上げたかと思えば
 左に右へとうろつく ため息

 To be or not to be
  that is the question

 待ち合わせに間に合わない
 熱いたまごが好き
 続けてよっつ 眠ってひとつ

 寝返りをしたなら またひとつ

 止めどない喝采で 舞台に立つ
 故たる色の徘徊
 ままならぬままならぬとは 夢のこと
 あるがままあるがままとは尽きぬ事
 どうでもよくなれば 幸いですと言い
 かなり辛ければ誰かのしわざと思う
 ままならぬあるがままでは眠れない
あの夜から昨日へ
 君と出会ったのは
 暮れも暮れ大晦日
 だったよね

 ふと、目にしたよ

 通りすがりの人に
 何が言えたんだろ
 そんなことでさえ
 どうでもいいって
 思えた あの夜に

 きみ、うたってた

 二人でわけあった
 あの熱いヌ−ドル
 秋も深くとけてた
 音の止まった時に

 思い出されていく

 きみ、うたってた

 城山の小さな公園
 空を行く鳥たちに
 手を 振っていた

 そんな、二人でも

 通りすがりの人に
 何が言えたんだろ
 そんなことでさえ
 どうでもいいって
 思えた あの夜に

 きみ、うたってた

 16だった僕たちは
 ただ、ただ
 抱き合うだけで、
 暮れていく夜へと
 息をひそめていた

 そして、
 君は俺の目を見ていた
 じっと

http://jp.youtube.com/watch?v=tLb382OclBk&;hret529

http://jp.youtube.com/watch?v=n-9lE2C-suE
緑色のブレスレット
 とりとめのない言葉が
 紫色の雲に連れられて
 ながれていく

 緑色の人生にあこがれて
 まっ白な道を好きなだけ
 走って行った君を探して

 今日もぽっかり浮いた雲

 かけがえのない笑顔が
 オレンジの花に包まれ
 遠ざかってく

 振向いても振向いても
 つかむ事など出来ない
 過ぎたる時間
 
 緑色の人生にあこがれて
 まっ白な道を好きなだけ
 走って行った君を探して

 今日もぽっかり浮いた雲

 緑色の人生にあこがれて
 まっ白な道を好きなだけ
 走って行った君を探して

 今日もぽっかり浮いた雲

 君と僕の  ラブソング
 この日 生まれて消えた
 いつのまにか 君は・・・

 http://jp.youtube.com/watch?v=g3ZP7Ij511o
棘はいらないから
 ここを早く抜け出して 君の匂いがわかる所へいきたい

 何もしなくても間に合う  君のぬくもりがつたわる所へ

 棘の多いふふんモドキに包囲されている俺は萎縮破綻

 早くここを 抜け出して

 君の肌にしみこみたい

 http://jp.youtube.com/watch?v=c-qGAJG9UW0&;
更紗色に抱かれたなら走れ
 光るようなスクラップは 今日も走る
 自分の中でギギギとうめく音がして
 バパキンと折れるまで止められない

 壊れるまでの燃焼

 いちばん美しいよ

 いつだって、ギリギリで

 いい

 峠を目指すのではなくて

 そのままにスクラップは

 光り続けて、走り抜ける

 おうあ、夜明けにピ−ス

 そうやって ここまで来た

 http://jp.youtube.com/watch?v=8hPMWs54Nn8&;

変心

2008年6月17日 prose
変心
 憂鬱な夕焼けを背負って
 帰るなんてのは柄じゃなくて
 暗い顔して笑ってるTV
 を見て泣いてる場合じゃない
 大きな宝物が足元に落ちてる
 はしゃいでるガキは愉快
 眺めてるだけで 腐っていく
 仮面ライダ−にかぶれた
 大きなベルトにゴキ色のヘア
 大きな不幸と 小さな不幸は
 時をひっくり反して並んでる

 いいものを あきらめて
 あるものを 認めなさい
 認められれば見慣れます
 見慣れれば マヒします

 ガサついた生地に石の布を
 巻いたなら

 もう わからなくていいと

 うつ伏せるだけ

六月の子守唄

2008年6月17日 prose
六月の子守唄
 真夜中に君からのメ−ルが来て
 俺は 裸のままでベッドを降りる

 手を伸ばすと 遠ざかる床は傾く
 すべり台の上に立ったかの感覚
 先ほどまでの映像の終りがない
 ままに足元から崩れていくんだ

 眠れ眠れ眠れ疲れているんだよ

 明け方に君からのメ−ルが来て
 立ち上がった髪の毛がふるえる

 水色の世界が俺を抱きしめてる
 誰かが今も遠くから呼んでいる
 先ほどまでの映像の終りがない
 ままに足元から崩れていくんだ

 起きろ起きろ起きろ起きなさい

 言わずとも  起きているままさ
 寝ても覚めず 覚めてねむらず

 遠い遠い遠いその音はどこかで
 止む事無く俺を呼び続けている

 母が風に舞い空へ出かけて26年

 起きろ起きろ起きろ 起きなさい

 http://jp.youtube.com/watch?v=YzGXBctEJAk&;
ゆるやかに記憶して
 見知らぬ土地ではなくて
 見覚えのある川が流れる
 ゆるやかに思えるところ
 もちろん、急な坂もあり
 錆色の鉄の道だってある

 陽だまりの中をすり抜け
 気がついたら星空に灯り
 返り付く時はいつも夜だ

 そんな思い出がある

 http://jp.youtube.com/watch?v=z9G8_6IwNj8&;hret529
海辺の絵本に向かい
 おやすみなさいと ささやくよな声に
 誘われて眠る俺に 海辺の絵本を渡す
 はるかに遠くへ  はるかに遠くへと

 風になれたならと 俺は言い 

 君は頷く

 小さな花びら舞い 見知らぬ野辺まで
 着いたなら唄おう 遠い歌 君は風を

 風になれたならと 俺は言い 

 君は頷く


http://jp.youtube.com/watch?v=qszGVx9LtCI&;
月下を越えて夜明けの道
 暗い夜を求めて月下へ向かう
 かなりの妖気と妖臭が欲しい

 突き通すように染み入る視線

 いつもの街でしこたま飲んで
 いつもの街で王様の舞踏会
 誰もかれも大騒ぎになったら
 Bye Bye Good Bye
 君の手を引いて持ち去るだけ

 引き潮と満潮 繰り返したら

 俺を送り届けてくれ

 月下を越えて夜明けの道まで


http://jp.youtube.com/watch?v=ZCDcVmjRJCI&;
愛しい横顔に夜明けのうたを
 季節は語らない
 季節は染み込む

 そして風景にも
 俺はかたらない

 でも、この夜景
 どこか、愛しい

 だって、
 ワニが横たわる

 君だからだと。

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