銀行提出書類の取付けは主にM女史に任せている。
彼女によれば、クライアント先の奥様が「俺のうわさ」
を確認したがっては、尋ねられる事が最近多いのだそうだ。

もともとに隠し事が「下手」な俺ではあるものの、従来より
メ−カ−をはじめとして、知れたことなので隠すこともない。
当然に「風評」は流れていても不思議はないことではある。

一般的には「個人生活のふしだら」は仕事に悪影響を及ぼす
のであろうが、ふざけたことに年配諸氏のオヤジ族には、別
の捉えかたを(どうやら)されているようであり、マダムには
興味を募らせているらしい。

割り切られた関係であり、俺の仕事とは無人格にあるようだ。

調停に申し立て出頭された時も、2度目には調停員二人共に
俺のサイドから考える「結末」となって彼女は憤慨した事を
思い出す。(結局普通の協議に)

「あなたは口がうまいから、どうせ言いくるめたんでしょ!」

とんでもない。普通に経過を述べ、淡々と心情を述べただけ
だったのだ。元より、俺自身だけについて考えれば1ヶ月分
の現金さえあれば、何も困らないのだから・・・・。

自分自身の案件で詳細を考察し、クライアントの時のように、
立ち回りたくないものだ。両手広げて潔くが一番俺には似合っ
ているからだ。

人生には嫌味な一面もあるのだと知った。

メインとはしていない男女間の相談が増えたのだ。

金が動くとき俺には仕事となる。
日々不安にまみれた時間を通過しているのが俺の現実。

静止状態に踏み込まんとする手前の「わずか」が怖いのだ。

あれよこれよと、悪い結末とその展開を描いてしまう。
「寝ている場合じゃない・・・!」と耳の奥で電話の音の
ような、ツゥルルゥルゥ・・・ツゥルルゥルゥ・・・・・
時には、カ−ン、カ−ンと聞こえるような感じさえ併せて
俺を襲ってくる。

最近はそうでもないが、以前は眠るということが怖かった。
少なくとも、俺を眠らせてくれていた人が傍に居てくれた
時には一度もなかったのだ。

朝目覚めると必ず、安心めいた気持ちで「悩んだ事」が
ウソのように簡単で「ど−ってことない」に判断が付くのだ。
実際にまずい案件ならば、最優先でその日に処理するだけの事。
なのに、また、夜はやって来るだろう。

その少し前がとても怖いのだ。

流れ星3つを俺の胸の闇に飛ばし願っても叶わない。

ドッグナイトに膝枕で眠りたい。
今日は久しぶりに甲府市内へ赴いた。
やはり52号は途中途中の道路工事は続いていた。
急な思い立ちというか、意を決してというか出掛けた。
往復約4時間と商談2時間弱。
上がりが6万円の収入。割に合わないとも考えたが、
ここは得意のドンブリで前向きにオッケ−としておく。

彼(44才)の内縁の彼女(48才)とも会えたし、
メ−カ−の甲府支店(初めて)にも訪問出来たしでそこそこ。

彼女とは電話でのやり取りはかなりあったのだが、
美声(デパ−トアナウンス)に比例して「美人」であった。
しっかりした口調とは少し違ったのは、和み系の表情がある
マスクであること。まちがいなく、多い系統ではない。
「良いSEXを知っているな」と直感したものだった。

若い時に、仲間等と「女は寝てみなきゃわかんない」な〜んて、
はなたれ小僧が威張っているようなお粗末な俺であった。

今ではもっともっと不可解極まりない、と思うのだが。

ただ、昔は先ず「見た目、聞いた目、嗅いだ目」で全体を見ていたというか、結びつけた「陳腐偏見ボックス」で解凍して思い込んでいた節がある。恥ずかしいことに・・・・。

大昔ならば「迷信」もあり、美人は「性格」悪く、そうでないは「性格」が良い。とかなんとか、男の自分勝手な都合(論理)で評していたように想う。
今では「それぞれ」とするのが普通で当然なのだが、その下らない傾向は少し変化あるように、俺は思いはじめている。

なぜなら、
「見た目、聞いた目、嗅いだ目」では比較するに乏しい具象と化しているから。

俺も直球がキツクなると共に、自ずと変化球は必然となり、
鈍るものあれば研ぎ澄まされんと進む何かをも感じる。

甲府の二人は1年遅れて、秋の入籍を目指してがんばっている。
それぞれの子供がそれぞれに、完全に巣立つのを見届けて。
是非に、しあわせになってもらいたい。

ああ、「ほうとう」また、買うのを忘れてしまった。

命の残骸

2004年3月2日 scribbled
有名な恐怖マンガ作家で知られる方のものであったが、
タイトルは当然思い出しようもないのだが・・・・・・。

リヤカ−を引いた男が火葬場に現れる。

男は係員に案内をされて「遺骨の残骸」を回収し始めた。

いくつもの袋に詰め終わると、男はその場を立ち去った。

場面は変わり、そこは養鶏場であり、男は「遺骨の残骸」を

トンカチで粉砕し、養鶏のエサとして与え始めたのだ。

養鶏場に肉屋らしき男が登場。買い付けていった。

しばらくして、町に異変が起きる。

その鶏肉を食べた人々の手、足、腹、背中、太腿、頬などに、

人面のような肉腫が膨れ上がった。

残骸の中に「死刑囚の殺人鬼の骨」があったというくだり。

小学生の頃で確かな記憶ではなく、多くは定かではない。

薄気味悪く、「食べる」とはどのようなことなのか。

意味儚くも感じたように思い返している。

我々は多く、死骸を何らかの手段で食らい、
贅沢としては、生きたままを食らうことも少なくない。

冷蔵庫にある肉は、いったいどのような肉なのだろうか・。
俺はその肉の生前を、まったく知らないのだが。

醜い女

2004年2月29日 scribbled
遠慮とか少し譲歩した言葉を知らない。
それとも、貧弱からの虚勢なのか。
いずれにしても、感覚の結果として診れば
「大味なバカ女」と思えてしまう。
いや、即感。

文字であるがゆえに、真実とも事実とも
取らないのが「正解」であろうが、やはり、
突き詰めれば「そう」なのだろう。

対面ではなくお互いに見ず知らずのままで
遂行出来る条件下にあるからだろうが、
俺の耳の右上付近は反応するのだ。

堀何とか・・・という高名な小説家の本で
「・・・101章」(ネットでは検索出来ないよ)
のタイトルの短編随筆集を二十歳の時に購入して
「女性」を研究(笑うよ)した幼い記憶がある。
カバ−を取ると朱色で布地の大したあつらえの本。
当時(付き合っていた?!)30才の彼女に持ち
去られたのだが。

最近、この本が欲しくて欲しくて仕方がないのだ。

今更にではなく、今の年齢で「どうか」を確認したいのだ。

女について「101」もの章があったんだ。

室生犀星も登場し、彼の本もリレ−で読んだものだった。
「女人」のフレ−ズに今でもシビレル。
二の腕ひとつにあれだけの「言葉文字」がつづれるというのは、
まったく自分では100年も間に合わない感覚を備えているのだろう。
詳しいこの関係の人であれば「当たり前」だろうが。

美しい女とは何?

愛しい女とは何?

可愛い女とは何?

俺は俺を知らない俺は、未だにこの問題を考えている。

でも、醜い女は学ばずしてわかっていたように思う。

醜い女とは、憎らしい女とは、生意気な女とは、
考える一瞬もなく、答えを出してくれるのだ。

この逆の世界も当然、女たちの世界には存在しており、
それすらも知らないままの俺ではある。

とりわけ、俺は開放されている今に、感謝申し上げるべき時間と、
周りに発言を踏みとどまらせる時間へと歩いている。
私が、ここの日記を始めたのは01.12だった。

その頃、マ−クして読んでいた中に、「みゆき」のペンネ−ムで書かれていたもので、どうも、芸能界筋の方と思われる日記であった。
彼女の仕事のポジはうろ覚えだが、プロダクション関係者ではなかっただろうか。
例えばマネ−ジャ−、メ−ク、アシスタントなどの部類ではと。
日記は有名とされるアイドル(俳優か歌手か不明)との秘密の恋愛を綴った内容であった。しかし、読んでいてかなりリアルで際どく、「いいのかよぉ-」ってくらいのもの。
関係者が読めばあれもこれも特定出来るであろうの文章だったのだ。
密会はほとんどが彼女のアパ−トらしき部屋で行われていて、年齢はどうやら彼女の方が年上であっただろう。

どこか、息を押し殺したような仕事と彼との密会が淡々と語られる文面と、あまりに具体的な記述に唖然としていた。

そして、年を越してまもなく。

全文は削除され、登録は抹消されていたのだった。

まさにリアルだったのだ。
ほぼ一ヶ月先には新しい時間のスタ−トがきられる。
いいや、表立ってのシャッフルと蜘蛛の糸の物語が始まる。
囁かれて5年目にして銅鑼が打ち鳴らされる。
時は今、まさに動き始める。

吉田松陰の文庫本を枕元に置いて俺は眠り「安静」に勤めよう。

2年、3年先の台本に残らなければいけない。

実際に俺は不景気ということが、何なのか少しも理解してはいないのだから。
バランスだけを唱えて肥え太る俺自身を戒めなければいけない。

俺は多分に脅えている。

残ればそれでイイという物ではないのだから。

君は風なのさ

2004年2月16日 scribbled
君の髪が風の中で流れていった。
「流れ髪の君は、とても、素的です」
そう言うと君はクスッと笑い、君の好きなユウを飲み干す。

君の好きなサイダ−の歌、ボクが唄うたび、
いつも横目で聞いてるんです。

終わる時待って、君はクスツと笑い、
皮肉ぽっく「よかったぁ」とポツリ。

熱い熱いお茶を飲み、ポツリ、ポツリ、話しかける。君は風。

熱い、熱いお茶を飲み、ポツリ、ポツリ、話しかける。君は風。

知らずに通る道に、見知らずの花は咲き、
名もない僕と君は出会ったのだろう。
季節の移ろいも流れていく景色にさえ、Good。

遠くに時が行こうとも行かずとも、
君の
僕の
印された熱いモノが消えない。

誰も、君も僕も消せはしないのさ。

行く道帰り道、昨日から昨日へと行く人の
気持ちがわかるならば、君も僕もありえない人だったよね。

萌えるような胸に、風が、風が、ただ吹いている。
それで、いいよね。

ただ、それだけで、何もないと振り返り
そして、また、歩いていくだけのこと。

いつかの道を、また、歩き。
思うのさ。

それでいいんだと、今は思える俺は
今も風の中なのさ。

ふふ、いいだろう。ねっ。ほらぁ、ふふふ。

だから、君は風なのさ。

再開を願い信じてるだけ。

読み返す度に、きずかなった君はそこにいる。

時が経ち、尚も香る風。

君は、風。
税理士事務所から先週確定申告の連絡があった。

ここに至って「何かの●金」をと言われても・・・。
「今頃になんだ!」思いながら電話の向こうへ、憮然とした応対を返したものの、割り切れるはずもない。

こうして考え・・・・、今夜もお腹がそろそろ空いてきた。
瓶詰めの鮭を解凍したごはんにパラパラと。。

食べるか、今夜も。
あれあれ??

野菜な傾向

2003年11月25日 scribbled
深夜のNHKを見る事が多くなった今日この頃。
多くは外国の素晴らしい風景に、楽曲をBGMさせているのだが、「ある人も見たことがある話」をいつも思い出してしまう。

静かな時間にゆったりと包まれる。

でも、話をしてくれた人の淋しさみたいな物まで、同時に感じてしまうのだ。

今では見ることもないのだろけど。

で、最近深夜はTV三昧。

結局、薬は「帯に短し、たすきに長し」で間に合わない。この間は昼過ぎまで寝過ごしてしまった。(それでも事務所は機能している。M女史達のおかげさまです)早めに飲んでも4時ごろには目覚めるし、なんかうまい具合に調整出来ない。
「常用者」にはなりたくない。どこかで酒の強さの事を連想してしまうのだ。
きっと俺は深酒ならぬ深薬になるのではないかと。

そこで、TV通販の青汁(キュ−サイ)を見た。280gで6000円購入(税別)。
1日2杯14gを目安で飲む。改良されていてお抹茶のような味わいになっている。ふふ、大人の粉ミルクだ。気がふれやすい俺は正に体調も良くなったと感じているし、なんと!睡眠の状態がウソのように大分良くなった。朝がさわやかというのはイイ。(酒量が減った?!)

こんなに安くて飲みやすいとは意外だったね。

ああ、もひとつ。フリ−ダイヤルで注文なんだけど。受付。深夜に女性のやさしい声(オペレ−タ−さんだし余計だね)いいよね。

はは、忘れかけてるし。

リベンジ

2003年11月4日 scribbled
いつも何かに迷い・・・・(省略)

8年前に無一文となり その苦しみはどこかへ消えた・・・・・

友達岬

2003年9月7日 scribbled
消えゆく。何かの景色。
たった一度だから美しくも哀しい。
しかし、陽はまた昇る。

俺にも絶望はないのだし。


更紗色の時間

2003年9月1日 scribbled

新盆も過ぎ、俺の喪も俺に対する誠意も
気が済んだ。

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