ピアノの夢

2005年2月17日 prose
俺が眠る時
彼等は
そっと
こちらを伺い
俺の寝息を合図に
動き出す

聞こえぬような音が
微かな音へ
微かな音が
ざわめきに変わる

夢に溶けた俺は
夢を持ち出せないまま
また、目覚めるだけ

そして、彼等が止まる

甘い言葉

2005年2月6日 scribbled
その昔、普通に普通の意味として
流通していた言葉も 幼い人の群れが
意味を曲げ 新しいと錯覚してしまった
時を経て 別の言葉へと 醜く変貌した

昭和一桁の男たちに流行した言葉がある
いいや、体裁を飾った心が見え隠れで、
リブが聞けば「バカヤロ−」なんだろうが。

当時、世の中には「一穴主義」を唱える人多く、
生涯女房以外の女性とは交わらないと言う奇妙
奇天烈な男が氾濫したようである。

先日の招待された来賓の「祝辞」でも引用して
いたオバカがいたが、俺は俺の中で興醒めた。

青い山脈を高らかに、このような席上で歌われ
るのも、かなりに同じく引いてしまう。
意識する俺にも、問題ありとしてドロ−だろう。

両方共に「同意」の関連があるが、家とか世襲
の上に成り立った時代の男女のことから生まれ
たとも言うべき言葉だ。

同じ穴のむじなも同列だろうが。。。。

家庭のある男が「一穴主義」と外に言うほど
ミジメでこれほどのウソは、もう、時代遅れだ。

そんな方々も喜寿を迎える時なのにね。

まさに、墓穴を掘る。

これは変わらず正しい・。
                      
ほんの少しずつの苦痛なら
君をあざむいて 時は過ぎるだろう

そのままに耐え続けていると
どうでもいいようになる時間

誰 いつも いつも
そんな君を 君は見て来た

ゆっくりと

ゆっくり、と

だから

僕は君に そう教えたんだ

常に痛みは手前にあるから

快感に向かうための約束を
暗い部屋に スクリ−ンセ−バ−が瞬く
それは繰り返される何かのようであり
それは終わりの無いつぶやきのようだ

時計仕掛けのように 俺の腰は振れて
女の横顔が青く白く暗闇に 浮び上る

いつ果てるともなく それは続いて

向かい合う鏡の向こうの俺が俺を見た

その後ろでも 暗い部屋は揺れ続ける

戻り道

2005年1月28日 prose
                    
今頃が眠りに就く時

あなたはどうしているだろうか

今日のいろいろな事から放れて

夢を旅する人であってほしいと

おもう

夜明けの長い 

黒髪が 風に揺れていた

空の章

2005年1月19日 scribbled
                       
あらゆるものは、すべて虚空の中

雷風吹き止みぬ中

真実無き世界の決裂

まことも又、空なり

左耳に、飛び退く我かな

ドロシ−

2005年1月8日 scribbled
                             
時が過ぎても いい女はやっぱりいい女
                       
時が過ぎたら ダメ女はなおさらダメ女

時を過しても いい男はなおさらいい男

時を過したら ダメ男はやっぱりダメ男

女は永遠と成り得て朽ちず

男は永遠と成り得ず朽ちる

俺といえば タバコが変ったということ

何かを得て 何かを失う

あなたの言うとおりだ
                       
どちらかと言えば、正にいつも二つの選択。
そんな事を繰り返し続けている。
時間はそれに関わらず一方的なのだ。
望むベクトルは時としてコントロ−ル不能で、
相反した幸運をもたらすこともありで、我々を
迷いの部屋へと招き入れることは数多い。
何が正しくて、何がまちがっているか。
答えはいつも少し先に用意されている。
不可解なことは、それを知り得ていたとしても、
その法則に何等変わりはないのだ。

そうして、思いどおりにならないことこそが。
幸せなのかもしれない。

風任せの記憶

2004年12月24日 scribbled
変わらぬものと、変わり続けるものが
ごちゃ混ぜになっていたので分別した

そして、庭にざざっと並べたのだ

見下ろしてみると、意外と小さな物の集団だった
まるで、校庭に集まった数十人の小学生のようだ

そして、幾日か放り出したままで過ごす
そのまま、過ごす

また、今日も

たぶん、明日も

風舞う年頃

2004年12月13日 scribbled
                             
はじめに愛らしく しばらくに愛しく
あなただけ 君だけ と
願うに清く 思うにやさしく 愛愛愛

色褪せるとは
よくも言ったものだ

色褪せる 色褪せる 色褪せる

あなたならどうするのか
 午後3時半の陽かりが

30度に川堤を照らす

俺はと言えば、いつになく、

ゆっくりと車を滑らせている

スゥ−と、やさしい風が吹いて、景色に昏睡する

「おだやかな人生って、きっと平凡なことなんだろうって」

ル−ムミラ−を覗き、

「い」

静かなり 静かなり 俺。

火宅にも
雑言尽きて
師走来て
今や昔と
時が狂うや

フィ−リング

2004年12月3日 scribbled
                       
磁石が合わないなんて言う

あまり聞きなれない言葉だ

聞いたことあったかな

磁石が合わない・・・・か

N極をN極に近づけると、

S極をS極に近づけると、

ふぅ------------------

N極とS極を近づけると、

ううん、そう、そうかぁ。。

ム−ンライト

2004年11月29日 scribbled
                
こんなム−ミンたちを見ても
感傷的になるなんて
あんた、壊れかけてるかもね

じぃ-------っと、見ていると
あんた、あれじゃない
ねね
あんたってばさ


ねぇ


居ない

約束の背中

2004年11月26日 prose
いつの日か いつの日か と 約束をとつぶやいた

またね と 言った君の 振向く様子のない背中

ピュゥ〜と 11月の風が 吹いて 去った

背中の言葉 ボク には 

聞こえなかったんだ

真夜中のためらい

2004年11月25日 prose
  
書き留めておきたいことと

書き残しておきたいことの

この大きな違いに気付く時

いつも、一つ遅れるんだな



自分の鼻を 左手の親指で

押し上げる

君にさようなら

2004年11月21日 prose
君にさようなら

難しい俺にも、さようなら

君と俺に、さようなら

割の合わない恋心にも、さようなら

勘定もお愛想も





ない

ボク

ですから

みんな

みんな

バイ

バイバイ

じゃね

と。

愛嬌

振りかざして
充足するということ
満ちたりたと感じること
ああ、「いいね」と思うこと

みんな

ちがう

知っている人 いますよね

安らぎ

解放

開放

同化していく狂気の感慨

   おだやかな

       花衣舞う

          冬の海
                      
和食系の店においてよくある光景

それも格調(うわべだけ)が高そうな感じの店では傾向的に垣間見る事が多いこと。
支払いの際、客が「おあいそ」と言う・・・・・。
気のせいか「堂々」と声を掛けているようにさえ見えるのだから、あきれてしまう。。。
「かんじょう」と言うが普通のことなのに・・・。

内心「プッ!」と吹き出している。

ま、どうでもいいことだが。
                      
海を越えて来た男が語った

わたしはこの時のために生きてきたのだ
これまでのことはこれからの知恵となる
今日この日のために今までの自分がある



願いはきっと叶うものではない。
願いに沿う行動と努力、工夫、
そして、そのように生きている
自分であることに感謝を感じたいものだ。

待ち侘びる日々には、願いが届かない事を
そっと蒼い月は教えてくれている。
                      
君は安らぎ求めて

都会のまちを彷徨う

いくつもの出逢いと

同じだけの別れ

繰り返しながら

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